インプラント治療

インプラントとはWhat is an implant?

インプラントとは人工歯根を意味します。
インプラントという用語は、生体に埋め込む人工的な構造物の総称ですので、お口に応用するものは、正式には口腔インプラントと呼びます。歯を喪失した後のかみ合わせや見栄えを回復するために用います。生体親和性の高い、チタン合金で作製された円柱状の構造物を顎の骨の中に埋め込み、チタンと骨の結合を確認した後に人工歯をかぶせます。しっかり噛める自分の歯そのものがよみがえる治療です。咀嚼効率の改善による全身的健康の向上に加え、優れた審美性、発音の改善などのメリットが大きいので、人前での会話やプレゼンテーションなどの場面で、一層自信が持てる心理的向上効果があります。つまり、生活の質(QOL)が向上する大きな手段となりえる治療方法の一つです。

今やインプラントは特殊な治療法ではありません。世界中で数百万人の方がインプラント治療を経験し、今日では、従来の取り外し式の義歯に代わる治療法として認知されています。日本だけでなく、世界の主な歯科大学の教育プログラムに正式に取り上げられている治療法です。

インプラントをおすすめしたい方Those who would like to recommend an implant

  • 01入れ歯が不安定でよく噛めない方
  • 02ブリッジなどで、となりの健康な歯を削りたくない方
  • 03事故やケガで歯を失った方
  • 04人前で話す場面が多く、明瞭な発音が必要な方
  • 05歯が抜けたままで見栄えが気になっている方
  • ※ご高齢の方でも、全身に重い病気がなく、あごの骨の状態が良ければ可能です。
    (当院での最高齢は84歳です)

インプラント治療の注意点

メリットが多いインプラント治療ですが、お身体にリスクの要因がある場合は、注意が必要です。
当院では、下記のリスク要因を術前に把握し、安全な治療に努めています。

1.
手術に対するリスク要因: 全身的には、心疾患や高血圧症等の循環器疾患、呼吸器障害、肝障害、腎障害、出血性素因、精神疾患などです。局所的には、骨量の不足や粘膜の異常、神経や血管の位置がポイントです。
2.
オッセオインテグレーション(チタンが骨と結合する現象)に影響する要因:糖尿病等の代謝疾患、膠原病・リウマチ等の自己免疫疾患、骨粗鬆症、喫煙者、放射線治療の経験、金属アレルギーなどが問題となります。
3.
その他のリスク要因: 歯周病の存在、歯ぎしりの習慣、開口量などが影響します。

インプラント治療の流れFlow of implant treatment

インプラント治療は、医療面接から始まります。一番お困りの問題は何かを把握し、患者様の全身状態、顎・お口の状態を詳細に検査します。手術に適切な状態であれば、インプラント埋入手術をおこない、チタンが骨と十分になじみ結合するまで待ちます。次に、かみ合わせや発音、見栄えでの重要な役割をもつ「上部構造」を装着して完成です。インプラント埋入手術から上部構造装着までの期間は、本数、処置の仕方、本人の骨の状態により異なりますが、約4~6ヶ月です。ひきつづき、いい状態を長持ちさせるため、支持療法ともいうメンテナンスを定期的に行っていきます。

  • 01調査、全身状態の問診・診査、歯型計測など
  • 02埋入手術(処置時間は約60分)
  • 03上部構造装着
  • 04メンテナンス・歯科医院でのクリーニング
  • ※インプラント治療期間は、約3~6ヶ月かかります。
    (本数、処置の仕方、本人の骨の状態により異なります)

インプラント治療で起こりうる合併症について

インプラント治療は優れた治療法ですが、必ず手術が伴い、高度な技術を要する補綴(ほてつ)手技に加えて、質的に高い長期のメンテナンスが必要となってきます。手術に際しては、既往症の悪化やアレルギー等の全身合併症、さらに局所的にも出血・腫脹・神経障害などに注意を払います。長期に亘る経過の中では、補綴装置の破損や脱落、インプラント周囲の炎症などの問題が起こることがあります。当院では、処置後の定期的なチェックと歯科衛生士による口腔のメンテナンスにより、いい結果が可及的に長持ちするよう努めております。

料金の目安Price estimate

術前検査(X線写真・診断用模型・ステント含む) ¥52,400
インプラント手術料 ¥216,000
上部構造(アバットメント+ジルコニアセラミック冠) ¥153,000
合計 ¥421,400
  • ※インプラント1本のみ手術した場合の標準的な費用です。本数や修復方法によって異なります。

インプラントのメーカーImplant manufacturer

当院では1994年より、特に信頼性の高いメーカーの製品を選んで採用し、良好な結果を得ています。

  • Ankylos(ドイツ)
  • camlog(ドイツ)
  • straumann(スイス)

インプラントは長期間の安定した経過が実証されていますImplants have been proven for a long period of stable course

インプラントの生存率を統計的にみると、適用後の5年間では、95.6%、10年間では93.1%と報告されています(ちなみに、部分入れ歯の寿命は10年で50%です)。
一方では、経過中の併発症もおこり、5年後の統計では、上部構造の一部破損(13.5%)や、周りの歯茎に炎症が起こることがあります(8.5%)。
上部構造の破損は当院で責任をもって対処致しますが、歯茎の炎症対策は、患者様のホームケアと医院でのプロフェショナルケアの両輪が重要です。
歯みがきが十分でなく、歯垢がついたままになっていると、天然歯と同様に歯周病になり、インプラントが抜け落ちることがあります。
また、喫煙やかたいものを好む習慣も問題です。術後は、歯科医院での定期的ケアが長持ちさせる秘訣です。

TOP